Ay

ノクターナル・アニマルズのAyのレビュー・感想・評価

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)
3.9
あけましておめでとうございます!
ご無沙汰レビュー、インスタ中心に感想あげていました..
ノクターナル・アニマルズ、昨年映画館納めした作品です。

ファッション界、いや、世界的に有名なトムフォードの2作品目。
1作目は「シングルマン」(コリンファース主演)、彼の作品とは知らず..目をつけていたけど未視聴..出遅れた..今作ですっかりトムフォードの世界観に惹き込まれてます。

出演陣は、大好きな俳優、ジェイクギレンホール。
「魔法にかけられて」と比べるとすっかり貫禄がある女優エイミーアダムス。
日本公開を控える「シェイプオブウォーター」主要キャストでもあるマイケルシャノン(役作りでガリガリ)。
んでもってアーミーハマーがちょい役。

悲惨な別れ方をしてから20年経ったある日、スーザン(エイミーアダムス)の元に、物書きであった元夫から彼自身が執筆した小説「夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)」が送られてくる。
元妻スーザンに捧げられた小説であったが、内容は暴力的で残酷。
“それは、彼女に対する復讐か、まだ残る愛か...”
と、まあ暗い映画なんだけど、コントラストがとてもきれい。

さらに、度肝を抜かれるオープニングには“アート”の括りが分からなくなる。
元ネタはルシアン・フロイドの絵画だそう。
巨体な全裸の年配女性が踊るというなんとも衝撃的。。

更に、劇中に出てくる絵にも圧倒される。
女性が捻じ曲がったジョン・カリンの作品、トムフォード私物でもあるアレクサンダーカルダーの作品、そして印象的だったリチャードミズラックの「Desert Fire」。

流石のトムフォード、アートと映像がリンクするショットが満載。
親子の死体までが絵画作品のよう。
Ay

Ay