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ノクターナル・アニマルズのkanaのレビュー・感想・評価

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)
4.5
不要なものは人であろうと切り捨て
欲しいものは手に入れながらも
未だ心は満たされない
スーザン(エイミーアダムス)。
そんな彼女のもとに、
ある日小説が届く。
差出人、また著者は
元夫エドワード(ジェイクギレンホール)。
タイトルは『夜の獣たち』。
かつてエドワードもスーザンのことを
そう呼んでいた。

現在、回想、小説の世界を行き交うストーリー。
過去の出来事と
小説のストーリーの絡みが絶妙かつ巧妙。
お見事としか言いようがありません!
そして小説から過去を思い出すスーザン。
動揺、不安定さが本当に素晴らしかった!

また監督トムフォード。
さすがはファッションデザイナー。
色の使い方が最高に良い☆
無機質で冷たく不安定さを出した現在は
原色で。
エドワードと愛のあった時代は、暖色で。
そして小説世界は舞台の
アメリカ中西部(らへん?)は
砂っぽいオレンジ色で。
このおかげで
3つの世界を混乱せずに観ることも
出来たんじゃないかなと思います。
また衣装も美しかったですよね!

アーロンテイラージョンソン、、
本当に獣でしたね・・恐ろしかった・・

素晴らしい俳優さんたちの演技と
素晴らしい脚本
そして素晴らしい映像。
かなりあとを引く映画。
胸がざわざわしています(笑)

☆DVDにて鑑賞☆
2018年77本

以下ネタバレです。









スーザン=レイかなと私は思いました。
小説内でレイが家族を殺したように、
描いていた幸せな家庭を
スーザンによって奪われた。
小説の暴力的内容。
エドワードの憎しみ、恨みが
よくわかります。
ですが、それと同時に
「止めるべきだった。妻と子供を守るべきだった」と
叫ぶシーンがありましたが、
去るスーザンを止められなかった後悔も
あったのではないかぁとも思いました。
小説内では
トニーは死んでしまいますが、
スーザンの人生にはもう存在しない人。
スーザンとの完全な決別。
ととらえると
ラストに現れなかったのは納得。
でもいろんな解釈ができますよね。
ただ
小説を読んで
スーザンの心に変化をもたらしたのは
確か。
これからは違った生き方をするのかも?
彼の小説は復讐でもあり、
愛情でもあったような気もしますね♪