マリリン

ノクターナル・アニマルズのマリリンのレビュー・感想・評価

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)
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【もっと良いエンディングがあったはずだよ!】
トム・フォード監督の作品は、ワンショットがファッションカタログのようで映画を見ていることを忘れてしまいそうになるのが好き。いつもの映画体験とは違う、デザイナー・フォード監督の独特の世界観が新しい。
ただ、今回の作品は初の長編作品『シングルマン』ほどのインパクトはなかった。『シングルマン』の完璧にスーツを着こなすコリン・ファース(『キングスマン』とはまた違うの、これが!)、ドレッシーでがっつりメイクのジュリアン・ムーア、そしてCG合成で作られたんじゃないかと疑うほどの美少年ニコラス・ホルト。映画の内容がどうあれ、視覚的に楽しむことができたんだけれども、今作は内容重視だった感じがする。でもフォード監督がわっっかりやすいストーリーを好むはずがなく、やっぱり独特!
現代アートのキュレーターとして働くスーザン(エイミー・アダムス)に元旦那のエドワード(ジェイク・ギレンホール)から執筆した本が届く。不眠症の彼女は夜な夜な読むけれど、どうやらストーリーが神経に触る模様。彼女の生きる世界と本の中の世界が交互に描かれている。
本によって読者がどんな風に影響されていく過程を、こちら側も実際に本の中の物語を追っているので理解しやすいし、スーザンとエドワードが今後実際進展あるのかが注目ポイントだったんだけれども、フォード監督はどうやら曖昧な描写がお好きなようで…。
フワッとした感じじゃなくて、落とし所がある程度明確だと「なるほどー、そう来ますか」ってなるんだけれどね…。