約2ヶ月前に鑑賞したレビューアップになる
(レビューが追いついて無い)トム・フォード
監督の【警告サスペンス】。
アートギャラリーのオーナーのスーザン(エイミー・アダムス)は、夫ハットン(アーミー・ハマー)と経済的に恵まれるが、心は不満な生活を送っていた。ある週末、20年前に離婚したエドワード(ジェイク・ギレンホール)から、彼が書いた小説ノクターナル・アニマルズ(夜の獣たち)が送られてくる。メンタルの弱さを軽蔑していた元夫の小説はバイオレンスでショッキングな内容で今まで感じなかった非凡さを感じた。彼は何故小説を送ってきたのか。元夫との再会を望むスーザンだった…。
話題作で観たい作品はなるべく前情報シャットアウトで挑むように心掛けているのだが、本作の【オープニングが衝撃的】という程度の情報は知ってしまっていた。
オープニング、目の前にした芸術的【強烈なアート】映像に度肝を抜かれた。
小説が送られてきた後…
シーン変わって夜のテキサス、ハイウェイを車で走るトニー(ジェイク・ギレンホール)と妻(アイラ・フィッシャー)と娘は後続車のレイ(アーロン・テイラー=ジョンソン)ら3人のワル(夜の獣たち)に絡まれる。
しばらく観ていると【ある事に気付く】仕組みだ。
ファッションデザイナーであるトム監督の描くヴィジュアルは美しい。
脚本(演出)がスッキリ上手く纏められていて観やすく、グイグイ引き込まれる。
途中、また【ある事に気付く】仕組み。
エイミー、ジェイクの演技も良いが、今回は病中の刑事ボビーを演じアカデミー助演男優賞にノミネートもされた【マイケル・シャノン】と不良青年レイを演じた【アーロン・テイラー=ジョンソン】が抜群に良かった。彼はあの キック・アス の軟弱ヒーローとは思えないほど別人で正に【カメレオン俳優】と呼べる怪優だ。
ラストは何となく読めたが【余韻】は強く残った。
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監督の訴えたいテーマはそのまま割とシンプルだ。
(欠点⁈強引と取るのか、ジェイクの読み、思惑、計画通り全て完璧でないと成り立たない話ではあった。)
観終わって【ある事に気付く】結局1回もリアルで…という準主役は珍しい。