ぱんぴー

ノクターナル・アニマルズのぱんぴーのレビュー・感想・評価

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)
4.0
夜寝てる時のいびきがうるさすぎて、家族から"夜の怪獣"と不名誉な二つ名を与えられた私としては、妙な親近感を覚えながら観ていたのですがね、まぁ全然共感はできませんでして。

やっぱり、夜眠らないっていうことで"夜の獣"と称される主人公と、一瞬で夢の中に入っては周りに雑音を撒き散らす私とでは感性が違ってしかるべきなのでしょうか。

冒頭の映像なんて、不快感しか感じませんでしたし、視線を一体どこに向けたらいいのか、なぜこんなものを見せつけられているのか
、こんな映像を真面目に観ているところを家族に見られでもしたらまた変な二つ名をつけられてしまうんじゃないか、と思っちゃって気が気じゃなかったですね。

しかし物語の構成はかなり好きな部類!!
現実↔︎空想の軸と過去↔︎現在の軸があることによって、いい具合に物語の立体感が出ておりまして、その立体感の中にも各自の解釈ができるスペースを残してくれているところにトム・フォード監督の懐の深さをうかがい知ることができました。

まるで公文式教室の教師然とした態度であり、
生徒である我々を信頼していなければ、こげなことできんとです。

ただね、先生。
ちょっと「愛すること」へのリスクばかり強調されすぎではないでしょうか。。。

というわけで、より恋愛に対して億劫に感じるようになってしまった"夜の怪獣"による駄文でした。おやすみがおー。
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