本作は、現在、過去、小説内の3つの胸糞な内容、構成から若干ややこしいストーリーで進む為、ながら見や疲れている時に見るのはやめた方が良い作品。ストレス受けやすい人にもオススメしません!
アートギャラリーのオーナーで、ブルジョワでイケメン夫と暮らしながらも心を満たされずに生活を送る エイミー・アダムスが演じるスーザンの下に、ジェイク・ギレンホールが演じる小説家を志していた元夫で相思相愛だったエドワードから、彼の書いた小説が届き、スーザンの現在の生活、元夫エドワードとの過去の関係、小説内のストーリーの3つの内容が展開して行く少々複雑な内容だが、それぞれのストーリーが、大なり小なり胸糞な内容で見応えが有りとても楽しめた。
現在の醜く美しい無機質な世界と、過去の暖かさを感じつつもリアルな世界、小説の悲惨な世界のそれぞれの残酷で不快な内容に目が離せなかった。
スーザンの不快感を感じるアートギャラリーの作品や、彼女の性格、精神世界、小説を読みながらの気持ちの変遷の面白さは、生々しい人間としてのグロさを感じさせてくれ、とても面白かった。何よりエドワードの気持ちとスーザンを表した様な小説の世界は、彼女の事が分かっているからこそ彼女が興味、惹かれる残酷なストーリーであり、また、ラストシーンを観ると彼の気持ちをスーザンに理解して欲しい様にも思える複雑さを感じとても楽しめた。
絶対にと言う答えが見えない内容は、人の性や醜さ、因果応報を感じる事が出来、嫌な気分や気持ち悪さを感じながらも複雑な爽快さに、興味深く鑑賞出来た。