志麻凛

パージ:大統領令の志麻凛のレビュー・感想・評価

パージ:大統領令(2016年製作の映画)
3.4
パージ3作目。今作は、大統領選挙期間にパージが施行され、その中での渾沌がさらに加速する。そして、今まであった権力者に対するパージを一部除外され、女性議員のローンが狙われる。そんな彼女をレオは防衛し続けていることが出来るのか。悪魔の12時間が、再び(n回目)始まる。


物語中で印象に残らない人はいない、と言っても過言ではない、狂気的なチョコを欲しがる女性。裏ルートで、その店に仕入れられるチョコに、麻薬だのシンナーだの依存物質が含まれているのかな?と変に推測してしまいました。そんなにそのチョコが美味しいんだったら、1度で良いから食べてみたい。スニッカーズの味に似てるのかな?

そんなチョコのように、甘い味も匂いもしないパージの世の中。するのは、何も口に入れてないのに感じる苦さと鼻につく血の匂い。前述したように、渾沌さが凄まじいので、そのようなことが視聴中に何回も感じます。序盤に、路地裏でギロチンを受けている沢山の人々。セーフゾーンで、深傷を負っている貧困層の人々。これらを見ていると、自身へも辛さが侵食してきます。

そんなパージで、ローンを救うべく責務を果たすレオ。そのレオを務めた、フランク・グリロがやっぱりカッコイイ。ド派手なアクションは無いんだけど、1つ1つの演技の中に毅然さや勇敢さが垣間見えます。そろそろパージ以外のフランク・グリロ作品を見ないとな。

残るパージは2作!この2作もおいおい見ていきます。
志麻凛

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