1年の内たった12時間だけ、殺人が罪に問われない…そんな法律があったら一体どうなる!?
という大胆な設定のもと展開された「パージ」シリーズもここで1つの区切りといったところだろうか。
【自分流あらすじ】
命を狙われたパージ廃止派の大統領候補ローン議員(この人LOSTに出てた!)と彼女を守るボディガード。追手から逃げる中で善良な黒人やメキシコ人たちと出会い、行動を共にする。それぞれが自分の守るべきものの為に戦っている彼らの人間味は、この狂った夜の救い。
そして生きるための逃避行を続ける中、物語は意外な展開を見せていくのだった。
今回はパンチの効いたビジュアルの殺人者だったり、ショッキングな殺人シーンなどの要素は…一部あるものの、本筋とはほぼ無関係(車窓から見えるなど)で、さながら奇人変人博覧会といった趣き。
物語のスケール感が大きくなった分、謎めいた恐ろしさというものはなく、良くも悪くも普通にしっかりした話でありエンタメしていました。
その点が不満に思う人もいるのかなとは思いつつも、自分は満足感でいっぱい。規模を広げずに、シチュエーションスリラー的な形で続けることは出来るでしょうが、あえてそこやらない攻めの姿勢が好感触です。