あの頃エッフェル塔の下で(2015年製作の映画)

Trois souvenirs de ma jeunesse/My Golden Days

上映日:2015年12月19日

製作国:
  • フランス
  • / 上映時間:124分
    監督
    アルノー・デプレシャン
    脚本
    アルノー・デプレシャン
    キャスト
    カンタン・ドルメール
    ルー・ロワ=ルコリネ
    マチュー・アマルリック
    オリヴィエ・ラブルダン

    「あの頃エッフェル塔の下で」に投稿された感想・レビュー

    ユタ
    ユタの感想・レビュー
    2016/08/26
    4.3

    このレビューはネタバレを含みます

    面白かった。外交官で人類学者の主人公ポールが若かりし頃の恋愛を回想する話。

    こんなお洒落でかっこいい感じでは全然ないけど、レヴィ=ストロース懐かしい…とか思ったり、自分の大学時代のことを思い出して色々切なくなった。

    そしてこんなお洒落な恋愛するためには「ウチに碁をやりに来ないか?」と女の子を誘えばよいのだと勉強になった(間違った影響のされ方)


    主人公が文化人類学を専攻してて、講義のなかでバヌアツのナゴールの映像が挿入されるシーンがあるのだが、
    それはそのまま通過儀礼というか主人公たちが大人になろうともがいている姿にも重なるし、
    恋愛もまた、当事者からすれば大きな意味を持つけど、はたから見れば不条理で非合理的なものだよなあ、と思った。

    「キングス&クイーン」を見たときにも感じたけど、かなり登場人物が自分勝手で色々みっともない。
    でも、それすら不思議と愛おしく感じられるようになってくる。

    主人公が未練たらしいとことか、お互いに7人と15人と浮気した、っていうところとか色々行動や言動には共感できないのに、なぜか感情を動かされてしまう映画。

    そしてなんとなく「アニーホール」の最後のアルビーのあの台詞を思い出したりもした。
    chi
    chiの感想・レビュー
    7時間
    4.5
    いやぁ、デプレシャン、デプレシャンよ。若い男女の、若い恋。こんなの泣くに決まってるさ。柔らかい憶い出がしゅるしゅると降り注ぐ。本をめくるたびに鄙びた永遠の甘い痛みに触れるような。なあんて、弱っちい言葉で語るだけ。どんどんそんな人間になっていくけれど、だからこそ私はこの映画が本当に好きだった。
    MiSiA
    MiSiAの感想・レビュー
    1日
    4.0
    2017.05.21
    床ずれ
    床ずれの感想・レビュー
    6日
    3.5
    主人公とその指導教官とのシーンがとても好き。あとソ連のシーンも。
    螢
    の感想・レビュー
    2017/05/09
    2.9
    正直言えば難癖つけたい点は多々あれど、登場人物たちの鬱憤や孤立感、そして、「語り手たちの視点」へのこだわり等は技巧的で面白いなぁ、と思えた映画です。

    幼い時分から家族や周囲の人々との関わり方に悩み、成人してからは世界を転々とした、人類学者にして外交官でもある中年男性のポール。
    異国から祖国フランスに戻る際、自身が16歳時に行ったある出来事のせいで取り調べを受ける羽目になったことをきっかけに、少年時代から20代前半までの人生を回想することを主軸に成り立つ物語です。

    家族との関係に苦しんだ原点とも言える「少年時代」、高校生時代の旅行で危険を冒した「ソビエト連邦」、大学進学を機にパリに暮らしながらも、地元リールにいる恋人との関係に四苦八苦した「エステル」から構成される三章立て(+「エピローグ」)となっていて、それが原題の「Trois souvenirs de ma jeunesse」のもととなっています。(「青春時代の3つの思い出」くらいの意味でしょうか。邦題はほとんど内容無視と言ってもよく、パリのイメージで集客したい魂胆がなんとなく透けて観てとれるのが残念。)

    この三章が展開的に繋がって多重的な意味を成しているかと言われると、ブツ切れ状態であまり意味は成していないと思うし、序盤で中年のポールが取り調べを受けたシーン等もものすごく思わせぶりな作りをしているので最後に伏線としてミステリー的に活きたりするのかと思ったら、それも全くなしで、映画としては「なんでこんな構成にしたの?」という疑問はかなり残ります。

    ただ、孤独や寂しさを埋めるために毎日のように恋人エステルと送りあった手紙のやり取りを表現するときの、ポールなりエステルなりの語り手の目線の動きなどは、まるで鑑賞者自身が語りかけられているような錯覚に陥いるような意味深な作りをしていたり、ポール自身の回想という一視点的なスタンスをとっているのかと思っていたら、登場人物たちそれぞれの立場を俯瞰して語る第三者的視点のナレーションが巧みに織り込まれて登場人物それぞれの描写に深みを与えていたり、ポールの良き理解者だった大叔母さんや大学時代の恩師との交流など、随所に印象的で興味深いシーンが散りばめられています。

    それから、役者さんたちの演技自体は、等身大の人物を演じているという感じで、とても良かったのです。特に、鬱々とした孤独を抱える若き日のポール役の青年や、女には嫌われるけど男ウケは抜群で情緒不安定なエステル役の女の子はすごく印象的でした。

    映画をストーリー展開ではなく各シーンを断片的に楽しめる方や、若者らしい愚かさや身勝手さを、自身の若き日に重ねたりしてほろ苦くしみじみ観られるタイプの方にはいいかな、と思います。

    ちなみにこの作品は、同じ監督が撮った「そして僕は恋をする」(1996)という映画の続編というか、リンクしているようですので、それを観ている方には展開や繋がりがわかるのかもしれません。
    furamin105
    furamin105の感想・レビュー
    2017/05/04
    4.5
    みんな乳首が綺麗
    ic
    icの感想・レビュー
    2017/05/03
    3.3
    自分はまだまだ未熟だからよくわからないけれど結局生涯愛する人はたったひとり今まで辿って着た人生の中のどこかなのかもしれない。

    "完璧な愛は友情に変われない"
    という台詞は悲しいことに何となくわかる。

    続かなくてもどこかで終わっても他の人がいても自分の中で1番の存在というのはややこしく残酷なものだ。
    ひとりの人間となれば何にも変え難いものだから余計にもどかしく辛い。

    ナチス、ソ連、ベルリンの壁のシーン等、時代背景を描いている場面もある中で情報が多すぎて重要な部分が霞んでいるようにも思うけれど作者は色んなことを普段から考えているのだろうというのはとても伝わってきた。

    素敵だなと思ったのはフランス映画の学校のシーンでたまに登場するグリーンの卓上ライト。サルトルの映画にも確か出てきていた。
    007ka
    007kaの感想・レビュー
    2017/04/28
    3.4
    なんかよく分かりませんでした。
    ラブストーリーだけれども、主人公と彼女がどうして惹かれ合っているのか分かりませんでした。
    KyoSiro
    KyoSiroの感想・レビュー
    2017/04/23
    3.2
    他人に依存しないと生きていけない女の子って、自分の身近にもいましたね
    この映画の登場人物は、割と自分の周りにもいるようなタイプばかりだけど、
    ただ舞台がフランスだと見える景色がオシャレで、映像も90年代ファッションも目を引きました
    80〜90年代が舞台なのもポイントですね
    画面から90年代ノスタルジーが溢れていて、ある意味新鮮でした
    最近は、90年代を回顧する作品が多くなりましたね
    ラブレターのシーンが多かったが、携帯以前のテレフォンを登場させてほしかったです
    でも、文通というところがフランスらしいのかな‥
    カツマ
    カツマの感想・レビュー
    2017/04/13
    3.9
    周りを振り回してでも愛を優先したあの頃を思い出して。青春の1ページは皮肉めいた言葉で埋め尽くされていた。あまりにも甘くてビターなあの時代を回想する、激しい愛の物語。

    10代の終わり頃、それはポールにとってフランスの田舎町からパリへと飛び出す直前。彼はエステルという美女と激しい恋に落ちる。彼女は魔性の美しさと誰のものにもならない不敵な笑みで彼を虜にする。ポールがパリに渡ってからはグラグラと揺れながらも2人の愛はより真実味を増して重くのしかかっていく。

    とてもフランス映画らしいラブストーリー。激しい感情が渦巻く2人の恋愛模様は青春時代に一度は体験したであろう普遍的なもの。それをここまでお洒落に描いてみせたところが素晴らしかったと思います。ユペールロベールの絵の前で語るシーンはあまりにも気障なのに、完全にアートとして成立してしまっていたのが印象的でした。
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