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マイケル・ムーアの世界侵略のススメのwmのレビュー・感想・評価

4.2
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学ぶべき点が多く有った。制度もだけど、精神とかエネルギーとか特に。
監督のエネルギーは冷戦下の硬直した情勢とそれを打破した民衆を見ていたからで、だからこそ「ハンマーとノミでぶち壊す」と言えだのだと思う。各国の有り様も素晴らしいと思ったけど、それはいい部分を切り取って伝えただけであり(監督自身もそう言ってるし)、このドキュメンタリーで私が一番勉強になったと思ったのは「民衆が動くのが先、法や制度は後からついてくる」って事かな。
あとはチュニジアの女性の「権利は守るし、これからも気を抜かない」って言葉がとても印象的だった。私にそんな意識は無かったわけで、あって当たり前のなか育つと「なんとかなる、なんとかしてくれる」の温床で、各国で拡張した権利が私たちは受け取れなかったり気付かないうちに剥奪されていたりということがあり得るのかも…と思うと大いに危機感を煽られました。

日本人としてまず日本の後進性を実感するべきだな、と思った。その上で、彼らみたいに「自分たちが住むのにこんなにいい国はない」と断言できるようになるのが、理想。
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