ロアー

ムンナー兄貴、医者になるのロアーのレビュー・感想・評価

ムンナー兄貴、医者になる(2003年製作の映画)
3.7
サンジャイ・ダットの伝記映画「サンジュ」を観た時に出てきたあの映画ね〜!観たかったやつだわ〜JAIHOありがとう!ってなったやつです。

「きっと、うまくいく」のラージクマール・ヒラニ監督のデビュー作品という時点で大体間違いない内容で、インド版「パッチ・アダムス」というか「ビリギャル」というか魔法のハグ療法。開始早々、ギャングの屋敷が一瞬?で病院に模様替えという有り得なさがインド映画らしいノリで愛おしくなりました。替え玉受験なのに、合格してめちゃくちゃ誇らしげに歌パートに入る兄貴がかわいい。

パンイチ祭こと新入生いじめが、兄貴のせいでマッチョ祭になってしまったのが面白くて何よりも印象に残ってます。いじめられてた新入生たちもそれなりにいい体してたのに、兄貴くらい肩メロンじゃないとイキれないなんて・・・

なお、兄貴のお父さん役はサンジャイ・ダットの実のお父さんスニール・ダットとのこと。
「サンジュ」を観た後だと、リアルでも問題児だったサンジャイ・ダットの境遇や、いかにお父さんが立派な人でどれだけサンジャイ・ダットが父親を尊敬していたかが分かって、映画の父息子関係と重なって和解のハグが余計に沁み入りました。
続編の「ムンナー兄貴、ガンディーに会う」も現在JAIHOで配信中なので、今回みたいに期限ギリギリにならないようなるべく早く観ようと思います。

あ、ところで"ムンナー"="坊や"という意味なのは「ムンナー・マイケル」で学んでたから"坊や兄貴"ってどういうことよ?って思ってたんだけど、JAIHOのコラムでも突っ込まれててやっぱりアジア映画の専門家の人もおかしいと思ってた。でも日本にも"とっつあん坊や"という言葉があるのからアリなのか?(メモ:"バーイー"="兄貴")
ロアー

ロアー