Baad

ムンナー兄貴、医者になるのBaadのレビュー・感想・評価

ムンナー兄貴、医者になる(2003年製作の映画)
3.9
かなり昔にインドの映画サイトの配信で英語字幕で見たのですが、JAIHOで日本語字幕付きで見たので再投稿。

ラージクマール・ヒーラーニーが最初に監督した映画ということで、サンジャイ・ダットとスニール・ダットの親子共演が話題。

『きっと、うまくいく』を何回か見た後で改めて見ると、この映画のエピソードを踏襲している部分がかなりあることに気づく。あちらの方が理詰めでエッジは効いているが、私は昔ながらのボリウッド映画により近いこの映画の方が好き。

ヒロインの女医を演じるのは『ラガーン』でヒロインを演じたグレーシー・シン。こちらの方が華やかな雰囲気でまるで別人。踊り上手いのに彼女にはほぼダンスシーンがないのは残念。その父親の医大の学長を演じるのがお馴染みボーマン・イーラーニーさん♪

で手下を演じるアルシャッド・ワルシーさんが楽しい。

サンジャイ演じるムンナーは家出してムンバイで借金取り立てのための誘拐業を営むギャングの親分だが、郷里の名士であるらしい父親には医者になったと言っている。ムンバイに来た時知り合いに出会った父親は子供が医者同士ということでお見合いをするが、その時相手の父親に父親が侮辱され、それをきっかけに本当に医者になろうと決意して、あの手この手の裏の手を使って医学生になり、効率第一主義の医大病院で医者の心を説く、というお話し。

古いタイプの映画だが、大事なところを外していないのはさすが。

ラージクマール・ヒーラーニー監督の映画は『きっと、うまくいく』も含めテンポが緩く見るのがしんどいのだが、これと『PK』だけは楽しく見られる。

私は、サンジャイ・ダットが出ている映画なら大丈夫、というふうに覚えることにしている。
Baad

Baad