このレビューはネタバレを含みます
王宮の衣装を仕立てる尚衣院を舞台にした物語。
韓服は色彩豊かで美しいけれど、あくまでも映画の中の世界、王宮での話で、これが当時の韓国の姿と本気で思ってキャーキャーいってるとしたらびっくりです。
確かに王宮や両班の人達はカラフルな絹の服を着ていたかもしれませんがそれはあくまでも、中国から取り寄せたもので、韓国自体は染色技術が未発達で、近代(日本が統治するまで)まで、基本一般の市民は生成りの装束でした。
あくまでも絵空事と思ってみるのが韓国時代劇はちょうどいいのです。本気で見たらツッコミどころだらけですから(笑)
貧しい子供時代にお針子の修行を始め、今はあと少しで両班になれる尚衣院の御針匠のドルソク。そんな彼のところに突然やってきた天真爛漫で、自由な発想で服作りをしているゴンジンに次第に嫉妬を感じるドルソク。
王様も亡き兄の呪縛にがんじがらめになっている。何一つ自分の自由にならない世界で、ドルソクが作ってくれるものだけが自分のものとして実感できると。
王宮を出たゴンジンは妓楼でひたすら服作り。お客さんも長蛇の列。しかし、王妃が廃位されるかもしれないと聞き、宴の衣装を作らせて欲しいと願いでる。
採寸のシーンはドキドキしました。
そんな時、ふとゴンジンのところにやってきたドルソク。そこには無数のデザイン画が。そしてそこで見つけたのは王妃様が宴できる衣装。2人のデザイナーの戦いが始まります。
周囲の心配の声にゴンジンはアトリエを出て行き、煮詰まってるドルソクはゴンジンのアトリエで彼のデザイン画を大量に持ち帰る。
縫製の腕が確かな腕のドルソクでも、独創性がないんですよね。残念ながら。色々あの手この手と頑張るドルソク。
そして宴の時、まずは、側室がドルソクの衣装を着てやってきました。さして、王妃もゴンジンの衣装を着てやってきました。
清の大使たちもおもわず立ち上がるほどの見事さ。王様も喜んでおります。
せっかく王様の気持ちが王妃様の元に行きかけたと思ったのに、ゴンジンと王妃様をみてありゃりゃ。
ドルソクもなんか変になってるし…
結局王様、側室のところに行って、この女もいらんこと言って。王様怒っております。そしてゴンジンが作るのとそっくりに自分の服を作れと。なんという屈辱。そしてゴンジンは捕まりました。
わざと毒針を見つけたと言いがかり。そして、ゴンジンを打ち首にと言い渡すけれど、ゴンジンはこうなることは最初からわかっていた。
そしてドルソクは思い出した。ゴンジンのことを。そして処刑の日。
ドルソクを見つけ笑顔を見せるゴンジン。そして、ドルソクはついに両班となった。
王妃様もゴンジンの作った服と別れを告げたが唯一、スミレの刺繍のハンカチだけは残した。
ドルソクがゴンジンの作った服を焼いてるとそこに、以前2人が話した時にドルソクが話した服をゴンジンが仕立てていた。尊敬するドルソクのために作られた服。
歳月は流れ、ドルソクは玄関で王様からのおよびを待っている日々。博物館に展示されている王妃の大礼服の作者はドルソクになっている。
コ・スは今、オクニョを観てるのでなんかそのイメージが浮かんで着て(笑)あと、彼を見ると溝端淳平さんに似てるといつも思ってしまうんです。(笑った時とか似てない?)