はる

マッド・ドライヴのはるのレビュー・感想・評価

マッド・ドライヴ(2015年製作の映画)
4.2
面白いですね!いやぁ良かったですよ!
でもこのタイトル見たときに『タクシードライバー』的なやつ?とか思ってたんですけど、まさかの音楽業界モノでちょっとびっくりでしたね!『ハウスオブカード』の音楽業界版みたいな感じですよ!敵を蹴落とし、自らの成功の為なら何だってやる!人を殺すことだって厭わない!カメラ目線で視聴者に語りかけてくるとことかもめちゃめちゃケヴィンスペイシーですよね!
ニコラスホルト演じる主人公は元々は音楽的な情熱に溢れ業界に入ったものの揉まれに揉まれた挙句完璧に擦れてしまったというキャラクターなんですよね。「バンドは嫌い」や「ヒットを量産する」なんて事を言っておきながら、「ポールウェラーは曲も書ける」なんて言った同僚に対してブチ切れるあたり、この人ホントのところ音楽好きなんだろなぁ、いや、好きだったんだろうなぁって感じがしますよねぇ。「ボノやマドンナに才能があるか?」とか「70歳になったシェールなんて見たくない」なんてセリフもあって、結構笑える小ネタがたくさんあるのも良いですね!
『トレインスポッティング』ばりにドラッグをキメて、『アメリカンサイコ』ばりに殺し、ナルシストなこの映画のテンションってのはやっぱり楽しいですよね。
ブラーやケミカルブラザーズ、レディへあたりが非常に印象的に使われてる感じも良かったですね。特にカーマポリスのとことかね!そしてラストがまた皮肉が効いてて私は好きでしたね〜ついついニヤッとしちゃいましたね!サクッと観れて楽しめる佳作だと思います!面白かった!
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