Ogu

フォトグラファーズ・イン・ニューヨークのOguのレビュー・感想・評価

-
昼に銀座を歩いていたらニューヨークの街を、できればドキュメンタリーで見たくなって前情報もなくタイトルだけであたりをつけてイメージフォーラムに行ってきた。
映画にはジョエル・マイロウィッツ、エリオット・アーウィットをはじめ15人の街を、ニューヨークを愛するフォトグラファーが次々と登場する。
彼らの撮影の対象となるのはギャング、グラフィティ、警官、消防士、子ども、移民と様々。そしてそれぞれの写真のことを語るわけなのだけれど、見事に誰も同じことは言わない。
フィルムかデジタルかひとつ取っても考え方はバラバラ。15人いれば当然、15通りの視点と方法がある。それでいて、目指すところだけは違わない。いい写真を撮ること。素晴らしい。
リッキー・パウエルは相変わらずカッコ良いしチラッと映るラッセル・シモンズの自宅も見られた。カメラを向けられたRUN-D.M.C.は子どもみたいにはしゃいでいた。レコードでよく目にしていたブレイカー達の写真はマーサ・クーパーが撮ったものだった。
痺れるようなパンチラインがいくつもあった。ひとつだけ、ブルース・デヴィッドソンの言葉を暗がりの中でメモした。
「答えは街にある。だから出かけるんだ」
Ogu

Ogu