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ストーンウォールのchaooonのレビュー・感想・評価

ストーンウォール(2015年製作の映画)
3.6
プライド月間の起源となった「ストーンウォールの反乱」を描く今作を鑑賞🎬

1969年6月28日、NYのゲイ・バー「ストーンウォール・イン」での暴動に端を発して、3日間に渡る抵抗運動となった「ストーンウォールの反乱」
この事件をきっかけにゲイの市民権を求めた解放運動が各地で興った🏳️‍🌈

事件の概要やパレードの起源をお勉強!
と思って見始めたけど、思ったほど「ストーンウォールの反乱」の部分は描かれてなくて、当時のLGBTQコミュニティの若者たちの姿がメインって感じだったな🤔

ゲイだと田舎の地元で明るみになり、親からも見放されたダニー。
大学進学という名目で、家族から逃げるように単身NYへ飛び込むも、現実はそう簡単はいかず。
そこで出会ったLGBTQの仲間たちに助けられ、親交を深めながら成長するストーリーが主軸。

主人公のダニー役はどこかで見た事あると思ったら、『戦火の馬』であどけない感じだったジェレミー・アーヴァイン✨

ダニーと関係を深めていくレイ役のジョニー・ボーシャンは、女性的かつ男性的な魅力の両側面があるミステリアスな雰囲気でとても惹かれました🥰
(現在の写真をネット検索したら、髭面でだいぶイメージ違ってややショック😇)

ジャケ感じだとダニーとレイの2人のラブロマンス風に見えるんだけど、そういうわけでもない😇

ケイレブ・ランドリー・ジョーンズが出てくると、なんかつい構えてしまう!
今回もインパクトあるゲイ役にドギマギしてしまうww

ゲイ・アイコンとしても有名なジュディ・ガーランドを慕うセリフも多数登場🌈
暴動の起因の一つとされる同月のジュディ・ガーランドの死も出ては来るけど、特に大きく取り上げられることもなく、そこもサラリ。

ダニーはあくまで架空の存在であるんだけど、「ストーンウォールの反乱」の発端となる出来事のかなり当事者的扱いで物語が進行する🤔
少年の成長譚と、史実を混ぜこぜで、事実と違うという指摘がありこの辺は賛否あるようですね😂

そもそも「ストーンウォールの反乱」自体もゲイ解放運動のきっかけのひとつだけど、この反乱に多くのトランスジェンダーが加わっていたことも明らかになっていて、さまざまな性的少数者による反乱を「ゲイの手柄」にしてしまう歴史解釈自体が批判されてるとのこと。
うーむ、何やら複雑🤔
とりあえず歴史について、知るきっかけになってよかったかな😋
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