すずきり

ストーンウォールのすずきりのレビュー・感想・評価

ストーンウォール(2015年製作の映画)
4.2
その感情に彼らは初め戸惑い、世間の思想に不安を覚え、それでも自身だけは否定することなく密かに育ませていく。やがて仲間ができて生き方を覚え、どこにでもある喧嘩や争いを超えてどこにでもある友情が生まれる。観ていてずっと、原石のような、誰も触れていない感情が透けていた。彼ら自身も生きていく内に傷や汚れや言葉、暴力や犯罪で覆い隠してきたその感情はずっと触れられぬことなく、綺麗という言葉での表現も似合わず、表現した瞬間に消滅してしまう、だから誰も触れずにただそこに在る。
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