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ストーンウォールのtetsuのレビュー・感想・評価

ストーンウォール(2015年製作の映画)
3.9
僕自身、社会学部に所属していて、大学の講義で"同性愛"や"LGBTQ"の話題がよく出てくるので、wikipediaで"ストーンウォールの反乱"を調べて観賞!!

1969年、実際に起きた「ストーンウォールの反乱」。
この事件を題材に、ある白人青年の出会いと別れ、苦悩と成長を描く...。

監督のローランド・エメリッヒさんは、「インデペンデンスデイ」や「2012」など、スペクタクル巨編を作っているイメージがあったため、鑑賞前は、少々不安ではあったが、実際観てみると予想以上に人間模様をしっかりと描いており、普通に満足できる作品であった!

登場する同性愛者のキャラクターは「彼らが本気で編むときは、」の生田斗真に似ている(笑)"レイ"のほか、結構ヤンチャな人が多く、最初は嫌いだったが、徐々にその背景が見え隠れして、最終的には憎めないキャラクターだと思えた。

この物語は"価値観の違い"を強調していたと思う。
物語の終盤、主人公は様々な人達との"価値観の違い"に直面するのだが、それは恋愛においても、家族の関係においても表れる。
しかし、それは同性愛者と異性愛者の違いとも似ていているのではないだろうか?
相手の気持ちを完全に理解すること(=同感すること)はできないかもしれない。
しかし、相手に歩みよること(=共感すること)は出来る。
このように、この作品は異性愛者の同性愛者に対する向きあい方に対して、"違いを認めて前に進むこと"が大切なのだ、と1つの答えを提示しているように思った。

ただ、観る際には注意点もある。

まず、フィクションと割りきって観ること。笑
「史実に基づく...」と言われる作品はフィクションも多く含まれており、迂闊に信じすぎないようにしているが、今作もそれは例外ではなく、wikipediaに載っていた情報とはだいぶ違い(←もちろん、wikiもそこまで信憑性は高くないのだが...。笑)、実際、この事件に詳しい人が多いアメリカでの評価はあまり良くなかったそう...。
(参考は感想の最後に...。)
また、時系列が交錯しているという事も頭に入れて置いておくべき。
僕の理解力が乏しいだけかもしれないが、途中まで気づかなかったので...。笑

というわけで、また"ストーンウォールの反乱"について深く理解した後、この映画のどこが史実と違うのか、考えつつ、観てみたいと思った!!

参考

ストーンウォールの反乱 - Wikipedia
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ストーンウォールの反乱

ストーンウォール (映画) - Wikipedia
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ストーンウォール_(映画)

映画『ストーンウォール』が史実を無視しシス白人男性をヒーローに。ボイコットに2 ...
http://www.ishiyuri.com/entry/2015/08/13/stonewall-film-upset-lgbt-community-by-whitewashing-and-trans-erasure

2018/1/9
#同性愛を考える を
#LGBTQを考える
に変更しました。
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