よもぎ

ストーンウォールのよもぎのレビュー・感想・評価

ストーンウォール(2015年製作の映画)
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長い間権力により迫害され続けていたLGBTの人々による抵抗運動の切っ掛けとなった「ストーンウォールの反乱」を描いた作品。
同性愛者というだけで仕事に就けず、店に集まれば逮捕され、犯罪者扱いされて暴力や罵声を浴びせられるetc.....1960年代当時のアメリカの同性愛者差別の様子が分かりやすく描かれていた。
現在、アメリカは勿論世界各地で同性婚を認める国が増えてきている現状に至るまでには大変な戦いの歴史があったんだな、と実感は湧かなくとも察する事が出来る。

何故あんなにまで彼等彼女等が虐げられなければならないのか、こういう映画を観る度に考えるけど原因は分からない。だからこそ差別は根深いのかもしれない。人間て怖いな…。

内容で言うとドラァグクイーンのレイを演じたジョニー・ポーシャンが良かった。
報われないけど健気で可愛く逞しい。レイが主役でも良かったのでは…?と思える存在感。
全体に分かりやすかったし良かったんだけど、どうも主人公のダニーが恵まれ過ぎてて…。
健康な白人青年で、全員ではないけれど家族の理解があって、家を追われたけれど有名な大学に通えて奨学金も貰えて…1960年代当時にそんな恵まれた人種がどれ程居たんだろうと考えてしまうし、クリストファー・ストリートで生きる人々とは明らかに違う人間な感じが終始違和感…。
当時の田舎と都会、両方を見せたかった的な事なのか何なのか分からないけど、そんな上から俯瞰でクリストファー・ストリートを眺めている様な存在がストーンウォールに一石を投じた、って描き方が何かうーーーん、って感じ。

でも勉強になるし、良い作品だったと思う。大団円にならなかったのが良かった、と言いつつレイの恋は報われて欲しかったー!(矛盾)