NORA

ストーンウォールのNORAのレビュー・感想・評価

ストーンウォール(2015年製作の映画)
2.9
ストーンウォールの反乱(1960年代に発生した同性愛者の権利運動)を扱った歴史映画。監督のエメリッヒ自身もゲイをカミングアウトしている一人なだけに、意義深い作品になり得たはずなのだが…なんか表層的。多くの指摘のとおり、やはり実在の英雄をチョイ役に追いやって架空のイケメン(白人!)の成長譚にしてしまったのがマズい。結局お前個人の悩みやんけってツッコミを終始入れ続ける羽目になるので、「歴史が変わる」瞬間であるはずのレンガを投げるシーンに全然カタルシスが感じられないのである。もっとも役者陣は好演で、特に主人公の相棒役のジョニー・ボーシャンの演技は素晴らしい。また、終盤の主人公と車で通りがかった父親とのやりとりは良かった。
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