ストーンウォールの作品情報・感想・評価 - 30ページ目

「ストーンウォール」に投稿された感想・評価

こやま

こやまの感想・評価

4.5
すごくいい映画。本当に「LGBTQ」自体の問題を描いてて考えさせられる。
今もまだ77カ国が同性愛は犯罪だとされていることに怒りすら感じる。それでもまだまだだけどここまで認められてきているのはこの時代の、ストーンウォールの成果だと思いました。誰かが始めないと何も始まらない、もっとたくさんの人に観てもらいたい
moku

mokuの感想・評価

3.2
問題の改変は、確かに叩かれるかもなぁとも思ったけど、時代考証まるで無視な「紀元前一万年」なぞを撮ってるエメリッヒを思えば、このくらいの脚色は普通にやってもおかしくないという気もして、"らしい"なぞとも思ってしまう。

キャストはチャーミングで良かったのだけど、王道な語り口に新鮮味が無い事がね…語られてる内容はともかく、普通の映画だったなーという印象に。

ジョナサン・リース=マイヤーが出てるって知らなかったら 気がつかなかったかも。
結構好きだったのになぁ、こんなに こってりしたルックスだったっけ?
ハム

ハムの感想・評価

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なんか途中ズーンとなって観ててつらかったけど、最後は良かった気がする。
Yasunori

Yasunoriの感想・評価

3.4
60年代のセピアな色彩感も好き、流れるファンクミュージック、のどかな田舎だけど窮屈な感じとか、逆に賑やかだけど、どこかすす汚れてるクリストファーストリートの雰囲気も好き。でも主人公やこの暴動の一連の流れには共感できなかった。学がなかったり若いだけのヤツが集合するとロクなことにならないなー、ってのがオトナになった俺の感想。この感覚はオトナになってから見るぼくらの七日間戦争を見た感想とも被るのです。チカラで勝ち得た権利、って描き方が好きじゃなかったのかな。暴動後のダニーがテンション上がって恋愛どころじゃないっていうくだりとかちょっと引いてしまった。ダニーの気持ちの変化には共感も賛成もできなかった。事実がどうであれ、ね。
つぐみ

つぐみの感想・評価

4.5
本国では何やら非難轟々らしいですが、とりあえずこれだけ言っておきたい「このボーイ・ミーツ・ガールがすごい2017年」だよ!!!!
プロコルハルムの「A White shade of pale」をバックにジョナサン・リス・マイヤーズが主人公を誘うシーンで私の色んなメーターが全部壊れてしまった。
あんな正しいプロコルハルムの使い方は「奇跡の海」以来だよ(特に知りたくないと思うけど私は結婚式のゲストへの手紙を読むシーンでこの曲を使ったのです)。
やあ人妻としての貞淑まで奪われるところだった、あれ以上見てたら生きて帰れないぜ…。

何のこっちゃい、という感じでしょうが、史実を歪曲したエメリッヒが批判されるのも致し方なくて、歴史を揺るがしたLGBT案件にしては大味すぎるし、そもそも主人公が69年にいそうな感じが全くしない。全体的に詰めが甘い。

ジョナサン演じるトレバーが言うように「寝る相手が男性だろうが女性だろうが構わないだろう」なんて、もう大体の映画で伝え切ってると思うし、目新しいメッセージがあるわけではない。

だけど、私がずっと考えてたのは、たとえばいまの子供の何パーセントはLGBTである、というニュースを見た時、自分の子供に置き換えて考えられているかとか、同級生にもいた可能性はあったはず、とか身近なところに想像力が及んでいないと言うこと。
ヘテロの私はどこかで自分の娘は男性と恋をすると刷り込まれている気がするし、リベラルな振りをしても、既存の価値観に振り回されてることにもっと気づくべきだと感じた。

ただ、そんな細かいアラとかもやっとしたものが霞むくらいのワンシーンがあるだけで私はその作品を好きになるし、もうずっと見ていたいってくらいいいボーイ・ミーツ・ガールでした。正確にはボーイ・ミーツ・ボーイですけどね。
「怒り」のブッキーも「ブエノスアイレス」のトニー・レオンもだけど、男の人の色気の真価は男を誘うときの目だと思うんだわ(何でベンジー口調)。

ちょう与太話ばっかりだけど、私は映画館でいい男にポワンっとなるときがほんっと幸せだな〜と改めて自分の嗜好に気づいた2017年1本目の劇場鑑賞でした。
まあでも、非難轟々なのは仕方ないぜ!!
yuzuka

yuzukaの感想・評価

3.4
もともとこの問題には興味はあるけど授業でストーンウォールについてちょこっとかじったからタイムリーだと思って鑑賞。色々と批判あるみたいだけど監督はより多くに人に「ストーンウォール」という事件があったということを伝えたかったのであり映画で事実を忠実に描くというよりかは映画をきっかけにLGBTQの問題について興味を持ってもらいたかったのではないでしょうかと考えると主人公が白人のイケメンというのも全然ありだしむしろとてもいい映画だと思います以上
vincent

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3.6
アメリカのLGBTパレードが始まりの歴史を知る事が出来る作品。また、一人の青年の成長を描いた作品でもあるのでその視点でも楽しめる作品。

『パレードにようこそ』と同様に、法律的に違法とされた時代があったなんて…と驚かされる。

史実を映画化するのはとても難しいと個人的に思う。人々が時間と共に美化していくのと同時に、記憶の合理化がされて混ざってしまう点が。

この事件が、LGBTにとっての歴史的な意味を持つ事柄だけに今では色んな諸説があるらしい分、表現には難しいさがあったとが、ストーリーとして上手く纏められている。
小一郎

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3.5
アメリカでボイコット運動が起こった映画。野次馬根性丸出しで鑑賞。

1969年6月28日、ニューヨークのゲイバー「ストーンウォール・イン」への警察の手入れに対し、同性愛者たちが反抗し暴動に発展した「ストーンウォールの反乱」。同性愛をめぐる権利活動や差別撤廃運動が加速していくきっかけとなったとされるこの実話をもとにしている。

自身もゲイであることを公表しているローランド・エメリッヒ監督が、ホームレスの40%がセクシュアルマイノリティの若者であるという統計に衝撃を受け企画。<この問題を世間により広く知らせるために、映画人としての技術をいかに用いるかを考えたと明かし、「自分自身がゲイだから、すべての疑問に自分が答えられると思った」と語っている。>(映画.com)

しかし、シスジェンダー(身体的性別と自分の性同一性が一致の人)のイケメン白人ゲイ男性の人間成長物語として描き、反乱の中心だった有色人種やトランスジェンダー(身体的性別と自分の性同一性が不一致の人)がほとんど描かれなかったことから、史実と異なるとしてボイコット運動に数万人が署名したとか。

批判の本質は「俺達の物語を汚しやがって」みたいな2016年の『ゴーストバスターズ』に対するものと同じではないかと。批判は批判として、映画自体どうなのかと。

ゲイが犯罪、「精神病」とされた1960年代。ゲイであることがバレ、両親に見放され、恋人にも裏切られ、追われるように故郷を出た孤独なダニーを迎え入れたのは、ゲイのギャングを率いるレイだった…。

ダニーが、ゲイである自分をそのまま受け入れるまでの葛藤を描いた物語で、彼のスイッチが切り替わる瞬間が「ストーンウォールの反乱」に結びつき、観客をカタルシスへと誘うという筋書きなのだと思う。ストーリーの構成としては、大きな破綻は感じない。

ただ、主人公の葛藤と「ストーンウォールの反乱」という歴史的事件の重さとのバランスがどうなのか、という気がする。<エメリッヒは主人公を白人にしたことについて「私はゲイの人々だけに向けてこの映画を作ったのではない。ストレートの人々向けでもある」「監督は自分の映画に自分自身を投影しなければならず、そして私は白人のゲイだ」>(ウィキペディア)と話しているらしいけど、やや綺麗にまとまり過ぎているのかもしれない。

底辺で虐げられ、我慢に我慢を重ねてきたマイノリティ達の魂の咆哮のような「ストーンウォールの反乱」が、若者の成長物語に矮小化されてしまったようで、物足りなさを感じるのかもしれない。
shimakoMJ

shimakoMJの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

号泣。。
ストーンウォールていうNYのクラブで実際に起きた暴動が元になってるて聞いて、もう少し政治的なのかと思いきや、そんな事は無く、LGBTの男の子達の友情物語。痛くて悲しくて、でも強くてカッコよかったです。田舎から出てきた主人公の苦しかった過去のエピソードが合間に挟まってくる作りもうまかった。ラストの主人公が田舎に帰って、偶然お父さんの運転する車が通り過ぎて停まって、、でもお父さんが車をまた走らせてしまうシーン、胸が締め付けられました。一瞬立ち止まったのは、成長した息子を見て、一目見たかったんだと強く信じたい。
LGBTについて関心があるので、同性愛などのセクシャルマイノリティを描いた作品は割と見てるし、今作は、1969年に実際にあったセクシャルマイノリティによるLGBT公民権運動のきっかけとなった事件の話ということで見る事にしました。

ストーンウォール事件の事は不勉強で知らなかったので、映画を見ながら、60年代にいかにLGBTが差別・迫害されていたのかがよくわかったし(その時代のLGBTの境遇については、MILKなどいろんな作品で描かれています)、田舎ではゲイであることがバレると、噂が広まり差別され完全に居場所を失うし、NYではゲイのコミュニティもあり、オープンにできるところはありますが、その時代は同性愛は精神病や犯罪として扱われ、警察に不当に暴力を振るわれたり逮捕されたりもして、やはり都会にいても男娼などをしていくしか仕事もなく、社会から認められずありのままの自分らしく生きることがいかに困難だったのかがよくわかりました。

LGBTが抱える孤独、仕事がなくて貧しい生活、安心できる居場所もなく、社会から疎外されることの悔しさや怒りも描かれていたので、その後にゲイバー「ストーンウォール イン」にガサ入れに来た警察に対してこれまでの不満がついに爆発し、LGBT達が蜂起し暴動を起こしたストーンウォール事件の発生と、その後のゲイパレードへの発展などのLGBT権利向上運動の歴史が描かれていたし、主人公の大学生ダニーの成長譚としても感動したんですね。
良い作品だったなーって。

だけど後でこの作品について少し調べて見ると、当のLGBT達から相当非難されたらしく、ストーンウォール事件はプエルトリコ人のトランスジェンダーと黒人のドラァグクイーンが口火を切ったとされるのに、この作品では白人ゲイ男性によるものに史実が書き換えられているとのこと。

ストーンウォールの反乱はその後のLGBT権利向上運動の歴史においてとても重要な事件だったし、この事件のとっかかりを作った彼、彼女らはその後もゲイ運動の中心となっていった人たちなので、その人らの存在を無視して描かずに代わりに白人男性をヒーローとして描いたことへの猛反発があったようです。

エメリッヒ監督は一般的に受け入れられやすいように白人男性を主人公にしたというようなことを言ってるんですが、確かにイケメンが主人公だと見る人の食い付きが良いのは確かだとは思いますが、事柄が歴史的に重要なことなだけに、これはかなり残念な改変だと思って感動に水を差された感じでした。

これは商業映画のジレンマというか、まだまだ白人中心、白人優位という根深い問題があるのですね。
そんな事も含めて考えさせられました。

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