Fredisius

大いなる陰謀のFredisiusのレビュー・感想・評価

大いなる陰謀(2007年製作の映画)
4.5
とてもメッセージ性が強く、早起きした日に朝一で見てよかったと思いました。

テーマはアフガニスタン戦争を背景にした、議員と記者、学生と教授の対談と、戦地での若者2人をメインにした3つのシーンの組み合わせ。

映画が始まり、タイトルがLions for Lambsと出て、大いなる陰謀という邦題がまたも何も考えていない、邦題詐欺だとすぐに直感でわかりました。

日本のこういう改悪、本当にやめて欲しいし、映画の本当に伝えたいメッセージをバカにしてるのかと少し憤りを覚えます。

それこそこの映画は観る側に考えさせたい、そういった真面目な趣向の映画。
そんな映画ほど適当な邦題が付けられてしまうのが、それこそマーケティング的な悪意を感じますね。
ある意味、間違ってはいないとは思うんですが、陰謀論好きのための映画では無いです。

私はガー君目当てで見ましたが、ジャケットにいないのでチョイ役を覚悟してみたら出てくるでてくる。
むしろこの映画の主役なのではと言いたくなる。トム・クルーズも重要な役柄でしたが、そこに引けを取らない重要人物。
むしろ、この映画のメッセージを受け取る上で、いちばん身近に、ダイレクトに表現してくれているのって彼の役だな、と私は思いました。

無関心、無知。これこそ本当に危険である種罪深いなと私は思います。

できることは小さくても、やることに意味がある。1回目で自宅で少し軽めの気持ちで見て、感じたのはこれでした。2回目もまた真剣にゆっくり見たいと思いました。

色々な心に刻みたい言葉が沢山ちりばめられていた良い映画でした。
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