このレビューはネタバレを含みます
アルコール依存症は治っても一滴飲むと歯止めが効かなくなるという。料理の中、お菓子の中のリキュールもダメ。
アル中を克服しつつある途中の328日目(1年頑張ったら子供に会えるという条件だった)に子供たちが一瞬姿を見せた時の母(鈴木保奈美)の「待って 」という声は魂の叫びだった。
最後の結婚式のサプライズ、認知症の母の無表情の中に、途中で気づき薄らいだ記憶の中で微かに覚えているあの日の記憶と結びつけステージの3人の娘を見て立ち上がり、遠い記憶を手繰り寄せながら思い起こされる娘たちとの時がよみがえった喜びを、失われつつあった表情の中に点す母(鈴木保奈美)の表情はとても素晴らしかった!
非常に心に訴えかける素晴らしい作品。