じゅんP

オーマイゴッド 〜神への訴状〜のじゅんPのレビュー・感想・評価

2.6
偶像崇拝主義を叩き潰すっていうゴール設定は良いのに、宗教の有用性を言いたいがために、めちゃくちゃ遠回りのマッチポンプを見せられた気がする。

主人公自身が、適当な土産物屋で買った像を、信仰心に付け込んで高値で売りつけるなどというアコギな商売を生業としてたわけで、そこへの言及がちゃんとされないまま話を進められても、自分のこと棚に上げてよくもまあ…って気持ちが拭えない。

その場その場で相手の鼻を折って、言ってやった感出すだけの、到底議論とは呼べないような問答シーンもしんどい。
本編中でも言われてた通り”屁理屈”の連続で、全然法廷での審理に見えないし、そもそも争点そこじゃなくね?っていう周縁の話を延々しているだけなので、聞いてらんないっすね。

(これは一応否定的な描かれ方もしていたけど)天災や健康にまつわる諸々が、信仰心と紐付けて語られてしまうってのは、宗教の良くない一面だと思うんですが、そうした態度はもっと明確に拒絶してほしい。

良いこと言ってる風なのに、突っ込んだ話になるとモゴモゴと口籠っちゃうのダメでしょ。
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