GAMAKO

オーマイゴッド 〜神への訴状〜のGAMAKOのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

*特徴______________

前代未聞。
神と裁判で戦うおっちゃんの映画
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これも大好きなインド映画!
宗教革命物では1番のド傑作!

神を利用して商売する無神論者が、
同じ立場である教祖を成敗するという、なかなか皮肉の効いた構図に笑ってしまう。
そして神が、国民の信仰を非難したりもするから問題への切り込み方もえげつない。
でも、結局は「神そのものを信仰しなさい」というメッセージ。
それをここまで面白いフックで見せてくるのが天才すぎるインド…。

本作のキーパーソン、クリシュナー神が国民に問題を提議する為に、操り人形に利用したおっちゃん…。
そもそもの言葉の巧みさ、商売のうまさ、発想転換の天才さ。半端ない。
実はここが1番好きな所です。
裁判って…天才すぎるでしょ。
この人が教祖立場だったら絶対もっと儲かってるんだろうな。笑

…で実際、口だけペテン師にまんまと騙されてきた国民達が、おっちゃんを神と崇め出す…。
「だから……ちがーーーーーう!!」笑
なかなか変わらない宗教観と国民性をまさかの2段階で一刀両断。…凄すぎ。

おっちゃんもキーホルダーにちょい信仰心持ちかけたけど。
それも許してはくれない。
手厳しいぜクリシュナー…。

偶像的な神の絵や人形とか物、
それ自体に信仰を見いだしがちな人間を本物の神はどう思っているか…。
神目線で語られちゃったら何も言えない。確かに牛乳かけられてもだし…。

これだけ緻密に練った作品。
本気で国民を変えに来てるなと感じましたね。

ここからだいぶ余談_______

クリシュナー神役をアクシャイ様がしれっと。スターがしれっと神の役できるのかっこいいー。
国民が疑問を持たないだけの立場であることが分かる。
そしてインドで【映画】という物がどれだけの存在なのかも見えた気がする。
私もインドのスターは気高すぎて、「様」付けじゃないと呼べないもの…。
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