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22年目の記憶のTAMUのレビュー・感想・評価

22年目の記憶(2014年製作の映画)
4.4
昨日見た映画前の予告編。「あれっ?」と思ったが、これはあの映画じゃないか。思い起こせば4年前、新大久保映画祭で見損ねた『私の独裁者』。まさかの劇場公開とはどういうこと?

近日公開の韓国版ゴールデンスランバーの監督作品ということか、本日4年越しの鑑賞が実現♪

なんと言っても、韓国顔芸界のトップを争うソル・ギョングと変幻自在パク・ヘイルの個人的夢の共演♪

南北会談を控え、大統領の練習用に金日成役を託された大根役者(ソルさん)が、役になりきるために自我が崩壊して行く様と、彼が唯一愛している一人息子(パク・ヘイル)との物語。

金日成の肉声を聞いた事はありませんが、ソルさんの声が金正恩に似てる気がするのよねー。声まで似せにかかったかと幻想も膨らみ、ソルさんの役者魂に感激。

そして何度か書いた気もしますが、心優しいクズを演じさせたら右に出る者はいないパク・ヘイル。正にもう俺のストライクゾーンを演じます。なので、何故か不本意ながら脇役推しになってしまう私が本作では主演を推せる心地よさw

更には『ブーメランファミリー』のダメ兄ちゃんユン・ジェムンがこちらも期待を超えるダメ人間役で脇を固め、ダメ振る舞いに嬉しさが湧き上がりw

脇を固めるといえば、みんな大好きペ・ソンウ先輩。こちらも心優しいクズ高利貸し社長として髪の毛フサフサで登場します♡

あ然とするほど豪快なプロットで引き気味に始まったのではありますが、中盤から後半に掛けてはイ・ヘジュン監督の『彼とわたしの漂流日記』に見るような剛腕に押されてグイグイとストーリーに引き込まれ、終わってしまえば涙、涙でした。

公開してくれてありがとう、俺のシネマート!
(反日映画のレッテルを貼られお蔵入りと思ってた『朴烈』も何やら工夫を凝らしたタイトルで公開されるようで、批判するかもだけど今から楽しみです♪)
TAMU

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