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22年目の記憶のsachiのレビュー・感想・評価

22年目の記憶(2014年製作の映画)
4.5
3

下積みの俳優がチャンスを掴みきれないまま、南北首脳会談に向けた国策として金日成の代役に。金日成が乗り移ったかの瞬間やシェイクスピアまで、ソル・ギョング圧巻の演技に気圧されて泣いた。息子への愛、父への愛、不器用ながら互いへの溢れる思いにも涙。

国のやり口がえぐい。ここまでする理由が分からないが、韓国の社会派映画を見ていると「この時代ならありそう」とも思えたり; それらが上映されることも社会の熟成です(反発にあったり貫いたりしつつ)。どの映画にも通底しているのが、シリアスだけどエンターテインメント性もあること。子ヤギの行き先^^

この作品は『殺人者の記憶法』以前の2014年作品だけど、ソル・ギョングの演技には毎度、舌を巻く。なんなの、この人。そもそも名前の響きが良いよね(混乱)。ほかの人の感想でも、演技が演技がって骨抜きにされている模様。リア王、全編見たいわ。他のキャストも素晴らしい。

ただ、エピソードのつなぎ方はあまりスムーズとは言えず、途中でだるさもやや…。役者陣の演技は文句なく満点で、物語の構成はもう少し頑張って欲しいといったところ。
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