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ハッピーエンドの選び方のtarakoのレビュー・感想・評価

ハッピーエンドの選び方(2014年製作の映画)
4.4
最近安楽死のテーマが身の回りに現れることが多く、この前にも映画とは別に実際安楽死を選び、家族に見守られながら死んでいく様子を映したドキュメンタリーを見たことがある。そこでは安楽死を選んだ本人は幸せな人生だったことを口にし、とても安らかな様子で死んでいったのに対し、残された家族は悲嘆の涙を堪え得ずに、その後も沈んだ生活をおくっていた。本人にとって最も望ましく幸せな選択であってもなおそれほどの苦しみを負うのは、それだけ死別と言うものが辛いのだと言う考えもあるが、やっぱり自ら死を選んだ事実が大きいと思う。
選ばなければ今でも生きて会えていた、一分一秒でも一緒にいたい気持ちを、そうじゃないと解っていても否定された気がして、それがやるせないのだと思う。
日本にも安楽死制度が導入される日が来るかもしれないが、映像ひとつにしてもこれだけ考えさせられるのだからとても難しい話だ
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