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FASTENING DAYSのtetsuのレビュー・感想・評価

FASTENING DAYS(2014年製作の映画)
3.7
勝手に石田監督特集。

技術の発達した近未来。
これは、ファスナーで世界を救う少年・少女の物語...。

本作は今のところ、3作品が作られているので、ざっくりそれぞれの感想を...。

[ 1 ]
自分が観た監督の過去作の中では、絵のタッチが一番『ペンギン・ハイウェイ』に近いように感じた。

YKKがスポンサーのため、ファスナーがキーアイテムとして登場する。
しかし、それをメインにした世界観なので、商業的なイヤラシさは感じさせず、あくまで1つのアニメーション作品として完成されているのは実に見事。

なにより、YKKという強大なスポンサーのおかげで起用できたであろうEDのアーティストが好み過ぎて、最高。

エンディングで5,0000,0000点。

[ 2 ]
主人公達が通う学校の食堂、オシャレすぎるという新事実。笑

主人公達の使う機械。特撮ヒーローが使う武器並みのギミックがあって、テンションちょっと上がる。笑

監督の十八番、疾走感溢れる映像は1作目・2作目と両作に共通しており、最新作『ペンギン・ハイウェイ』のハイライト「ペンギン・パレード」にも繋がる描写であった。

「ファスナーを繋ぐ」という行為が、「人と人との繋がり」を強調したラストに結びついていて、心地よかった。

[ 3 ]
監督が変わってしまったのは少々残念ではあるものの、実力者である柴山監督(『宇宙兄弟』や『聖☆おにいさん』を手掛ける)のおかげで、相変わらず、面白い。

疾走感は、もはや『スパイダーマン』のウェブスイングの域に達している。笑

最後の最後まで、アクションとほのぼのパートのバランスが丁度よく、安心して観られるのも本作の良いところ。

気球の最後のビジュアルが"あれ"にそっくりといった細部のこだわりに至るまで、よく作られた作品。

[4]
まさかの新作が配信されていたので、鑑賞。

登場人物をかなり忘れていたのにも関わらず、相変わらず、楽しい第4弾。

相棒にAIロボットを持つ転校生の心温まる一編。

ここに来て、『Dream Fighter』を持ってくるという選曲が、とりあえず、神すぎました……。

[ 総評 ]
主人公達の描かれていない過去なども含め、是非、TVアニメ化、もしくは映画化してほしいシリーズだった。

2020/10/1 追記
[4]を追記しました。

参考

石田祐康監督特集 〜『ペンギン・ハイウェイ』公開記念!〜 ‹ 上映作品 ‹ 出町座
https://demachiza.com/movies/2229
(石田監督作である本作1・2作目もラインナップされています!)

ショートアニメ"FASTENING DAYS
https://youtu.be/6UhQ0QK8bGY
(本編はコチラから)
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