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天空の城ラピュタのnaoズfirmのレビュー・感想・評価

天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)
3.8

子供の頃何十回と観た、ジブリ作品の中でも1・2を争うくらい好きな作品🎬

ストーリーはかつて地上に巨大な帝国として栄えたラピュタの強大な力をめぐる争いが描かれていました。大人になって改めて観るとジブリ作品の強いメッセージ性・新しい発見ができてとても面白かったです。そして何年経っても色褪せない凄さは素晴らしいです。

少年の「夢」を見事に表現仕切ったワクワクするようなストーリー、観ていて飽きなく、登場キャラクターは味方も敵も全てが魅力的です!!特に海賊であるドーラは五十代にもなるおばあさんで、しかしその筋肉質な体系や有能な様子から敵だろうが何だろうが尊敬してしまうような豪気さを持ったキャラクターです。そのドーラに付き従う息子たちはドーラとは対照的で何処か情けないながら憎めない様子のキャラクターとして描かれており、まるで血の繋がったほんとうの親子のようでした。

また「ムスカ大佐」は物語では飛行石をつけ狙う様子ながらかなり紳士的な対応をする人物として描かれ、更にはどのような目的で飛行石を狙っているのか、軍の内部に居ながら周囲とは違う行動や考えを持っているようなそぶりを見せるなど、ミステリアスな雰囲気を持つキャラクターとして魅力的でした。

今作の裏テーマは目覚ましい発展を遂げる文明の裏には常に軍事が影を潜め、どれだけ文明が発達しても、人は地球から離れて生きていくことはできない。 今作は軍事開発と文明の進歩・終焉を描いた作品です。

また、表のテーマであるパズーとシータの成長の点ではパズーは最初自分1人では何もできない少年でしたが、シータという守るべき存在ができ、より強く成長していきました!!また、シータは引っ込みがちでムスカのような大人には逆らえない少女でしたが、最後にはきっぱりとムスカに対等に渡り合うまでに成長しました。大人になっても面白いと感じることができる作品は数少ないと思います。このような作品を私たちは大切にし、後世に伝えるべきだと感じました。
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