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天空の城ラピュタのnamのレビュー・感想・評価

天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)
4.3
「天空の城を巡る大・冒険活劇!」

宮崎駿強化月間。
時系列的には「風の谷のナウシカ」と「となりのトトロ」の間の1986年公開の作品。
実はまだまだ興行的に大ヒットとは言えない状況ながら金曜ロードショーなどで火がつき現在の人気に至った部分が大きい。

宮崎作品で多く多様される"空"のモチーフや飛行機好きの監督らしい飛行ユニットの独特なデザインがかなり発揮されている。
元々漫画家を目指していた宮崎駿はこういった少年が活躍する冒険活劇を描きたいと昔から思っていたようで、そのやりたい事の一つを叶えた作品です。

当時の宮崎駿監督は冒険活劇の「カリオストロの城」、社会的なメッセージ性も含んだ「風の谷のナウシカ」、子ども時代への手紙のよう「となりのトトロ」、そして「ラピュタ」とやりたい事の四辺をやり切って四角形になったという程のようです。

パズーが巻き込まれながらも成長していく姿、宮崎ヒロインの系譜にある可憐なシータ、魅力的な悪役のムスカ、宮崎ヒロインの年老いた姿としてのドーラなど魅力的なキャラクター。
そして空を舞台にした爽快感溢れるアニメーションや人物の動きの気持ち良さなどエンタメ要素は宮崎作品の中でもトップクラスと感じました。
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