スローモーション男

20センチュリー・ウーマンのスローモーション男のレビュー・感想・評価

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)
4.0
「カモン カモン」公開を前にマイクミルズ監督の過去作品を。

1979年を舞台に高校生の主人公とその母親。そして周りの人間たちのお話を描く。
グレタガーウィグ監督作品のように明るいテイストだと思いきや、結構シリアスな物語でした。
アネットベニング、エルファニング、グレタガーウィグなど豪華キャスト

マイクミルズ監督の実の母親をモデルとしたお話ですが、それがまず好きですね。「人生はビギナーズ」では父親とのお話を映画化しました。かなり個人的なことを描く作家なのだと感じます。

やっぱり息子のことが心配な母親とかまってほしくない息子。
そしてSEXまみれの生活をする幼なじみと年上女性と男。
大人になるとともに、愛とSEXのことはなにかを感じ始める。
SEXをしない関係を持つことは非常に難しくて困ることです。
それでも普通の関係になりたい人たちの苦悩を描いている。

早送りやトリップ映像、記録映像を駆使してテンポよく見せていきますが、くどいぐらいその演出方法を使うので飽きました。

ラストシーンでは未来を暗示すると言う新しい構成になっていて面白かったです。
今を生きるのを大切にしよう。