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20センチュリー・ウーマンのkamakurahのレビュー・感想・評価

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)
4.0
不思議な、けれど観終わって嬉しくなる映画。15歳のジェイミーは監督自身の投影か。とすれば、本作は母への献辞。田舎町の母子とそれを取り巻く3人の、なんということのない一種の成長譚でしかないのに、どんどんザワザワ感が拡がり、中盤から胸が痛くなってくる。語り口が絶妙で、すっかりマイク・ミルズ監督の術中にはまって、ラストには独り号泣。周りに人がいなくてよかった。スペクタクルもジェットコースターもそれなりに面白いけど、映画はこうでなくちゃと深いところで堪能させてもらえる佳品。アネット・ベニングだけでなく、5人の俳優、みんな素晴らしい。
#20センチュリー・ウーマン
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