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20センチュリー・ウーマンのStroszekのネタバレレビュー・内容・結末

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

2016年。

レインコーツと20世紀後半のフェミニズム本の引用が同時に起こる映画。5億点というしかない。

好きなシーン①本を読んで知識を身につけたジェイミーが「僕、フェミ二ストだから」というシーン。映画で少年がフェミニストを名乗ったのを初めて観たので感動した。

好きなシーン②一緒に外泊したのにもかかわらず、ジュリーとセックスできなかったジェイミーにドロシアがかける言葉。「彼女、複雑な女性なのね。私、ある意味感心しちゃった」。これは簡単にセックスさせなかったジュリーに対する賞賛とも、そんなある意味面倒くさい女性を好きでい続けるジェイミーに対する褒め言葉とも見える。年少の人々を適切に評価するドロシアの公正さがよい。

[鑑賞メーターから転載]

2016年。シングルマザーのドロシアは子離れするために、身近な女性二人に15歳の息子ジェイミーの指南役となるよう頼む。アビーはパンクを聴かせ、フェミニズム関連の本を与える。一方ジュリーは時々ただ眠るためだけに彼の寝室に忍び込んでいた。ジェイミーは年上女性達の助言と読書を通じ、女性への理解を深める。書籍と音楽を効果的に使った映画。息子が教養を身につけるばかりではなく、母親も「現代社会を知りたい」とクラブに行き、若者文化を知る展開がいい。ジェイミーのロストヴァージンを物語の焦点に置いていないのが素晴らしい。
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