てるる

20センチュリー・ウーマンのてるるのレビュー・感想・評価

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)
3.8
思春期を迎えた息子ジェイミーを一人で育てるドロシー。
息子を一人でちゃんとした人間に育てられるか自信を無くしたドロシーは、幼馴染のジュリーと間借り人のアビーに助けを求める。

すれ違う親子愛や少年の反抗期と成長を描く。
登場人物それぞれの人生を軽快なテンポで説明してくれるのでキャラ設定が分かりやすい。

時々重いテーマを挟んでくるけど、基本がコメディタッチなので観やすい。
が、素直に爆笑が出来る類の作品ではない。

大きな事件が起きる訳でもなく、主人公親子を中心に普通の家庭らしい出来事を見せるだけなのに何故か最後まで飽きずに観られた。

特に性に目覚め始めるけど、好きな女の子ジュリーと添い寝をするだけで何もさせてもらえないジェイミー。
そして他の男にはなかなかのビッチぶりを見せるジュリーに振り回されるジェイミー。
でも不妊が発覚したアビーに寄り添ったりする優しいジェイミー。
そんな彼を切ない目で見ながらも成長していく姿に涙がにじむ(´;ω;`)

観たのは少し前だけど、どう書いていいのかわからなくて寝かせてしまってた。
少し捉えどころの無い部分を感じさせつつも、ウェス・アンダーソン作品をもうちょい真面目にしたオシャレな雰囲気映画という印象。
だけどなんか好きな空気感。
てるる

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