あぁ良かった。なんて素敵な人生の切り取り方。
マイク・ミルズ監督の作家性がぎゅっと詰まった作品だった。監督のセンス、絶妙に肌に合うのよね。キャストも完璧。とっても好き。
全編にわたって漂う、観る側をふわっと包み込んでくるような空気。たまらない。無性に泣きそうになる。
エンドロール眺めながらじわじわ込み上げてくる涙もまた、何とも心地良く。
人生はビギナーズ同様、一風変わった人達に対する監督の優しい視線がとても素敵だった。
人生は〜は晩年の父親に実際起きたエピソードが元になってたし、本作もきっと自伝的作品なんだろうなぁって思いながら観てたけど、後で調べてみたら予想通り監督のお母さんとお姉さんがドロシアとアビーのモデルになってるらしく。
監督曰く、本作は自分を育ててくれた女性達へのラブレターなんですって。やめてよもう。そんなん聞いたらまた泣いちゃうわ…
自身のパーソナルな部分を決して自慰行為にする事なく、繊細で愛に溢れた普遍的な作品に昇華するのがマイク・ミルズカラーなんだなぁと改めて。
素晴らしいなぁ。これからも追っかけます。