8さん

20センチュリー・ウーマンの8さんのレビュー・感想・評価

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)
3.7

15歳の少年とシングルマザーそれと幼なじみや彼等を取り巻く人々の特別な夏を描いたドラマ作品。

1979年、サンタバーバラ。シングルマザーのドロシアは、思春期を迎える息子ジェイミーの教育に悩んでいた。

ある日ドロシアはルームシェアで暮らすパンクな写真家アビーと、近所に住む幼馴染みで友達以上恋人未満の関係、ジュリーに「複雑な時代を生きるのは難しい。彼を助けてやって」とお願いする。15歳のジェイミーと、彼女たちの特別な夏がはじまった…


『1979年、ぼくたちの特別な夏がはじまる。』


ジェイミーの視線を通して語られていく女性達の人生は、どれを取っても自由に満ちています。監督の作品である「人生はビギナーズ」は自身の父親を反映させた作品ですが、今作では母親の姿が基となっていてジェイミーの成長に頭を抱える複数の女性像が独特の雰囲気を醸し出してますよ。ジェイミーは年頃なのもあり時折それに困惑しながらも、それぞれが提示してくる男性像と女性像に興味を持つ姿に監督の幼少期を重ね合わせてしまいました。アビー役を演じたグレタ・ガーウィグの繊細な表情の変化にも注意して観て欲しい作品でした。
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