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20センチュリー・ウーマンのScreen7のレビュー・感想・評価

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)
3.8
等身大のヒューマンドラマでありながら、サンタバーバラの夏の景色が絵のように美しく、素敵な映画でした。
子育てに悩む母親と思春期の息子のそれぞれの"心"が描かれていて素晴らしい。
これは観る人によって感じ方違うだろうなぁって思いました。
母親目線で観るか、子供目線で観るか、はたまた第三者の目線で観るか。

舞台は1979年のサンタバーバラ。
シングルマザーのドロシアと息子のジェイミー、ドロシアの子育ての手助けをするジュリーとアビーが主な登場人物。

母のストレスの多さは煙草を吸う量の多さと比例しているというか…
思春期の少年の悩みは母には分かってもらえずモヤモヤが増えていくばかり。
子育てに悩むあまりジュリーとアビーに頼ったことが、かえって彼を苛つかせることに。
母が直接は自分に話さず、彼女たちを通して間接的に言ってくるのが嫌だというのは分からなくもないな、、

ジェイミー、ジュリー、アビーを一人一人紹介していくのですが、彼らの性格も悩みも勿論バラバラ。
音楽の趣味が合うアビーとライブに行き、女の扱い方?をジュリーは教えてくれる。
彼女たちは思春期のジェイミーにとって、学校の先生よりもずっと役に立つことを教えてくれると思います。
性の話にオープンでびっくりしましたが笑

エルちゃん目当てで鑑賞したのですが、ジェイミー役のルーカスの色白黒髪パーマの美少年っぷりに心持ってかれました。笑

公開時映画館で観るか悩んでいたのですが、映像がとっても綺麗なので映画館で観たらさらに鮮やかに目に映っただろうなぁと思いました。
監督の母親をモデルにしたのがドロシアということで、ストーリーは現実的、映像の美しさは少し幻想的、なところが好きでした。
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