木村優希

20センチュリー・ウーマンの木村優希のレビュー・感想・評価

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)
3.5
途中まではよくある思春期の息子と母親の話かな、と思ってたんですよ。

途中から、「何か違うぞ」となって。皆が皆、卵の薄皮1枚隔てた中で生きてるような危なっかしさを持っていて好きでした。
自分もかつては同じ年頃だったのに。自分もいずれ年を取って分かることかもしれないけれど。そんな人達の、分かるようで分からない気持ちの擦れ具合が、本のページを1枚1枚めくるように感じさせる作品でした。日記を読んでるみたいな。

エル・ファニングは、どの角度から見ても向こう側が見えるんじゃないかと思わせる透明度。
木村優希

木村優希