見終わった後、何とも言えないモヤモヤが残る。これはこの映画の完成度が高かったということにも繋がる。
一つ屋根の下に色々な背景を持つ人たちが暮らしてるのはとても特殊な環境だが、それぞれの複雑な気持ちが葛藤して、ぶつかりあってく姿が絶妙なリアリティを生み出してた。お母さんの息子に対する優しさだったり、もどかしさだったり、特に老いに対する自分への劣等感、自分はまだ子供もいないし20代だが、何だか沁みた。これが見終わった後のモヤモヤの何かでもあった。
あと、個人的に自分も青年期に親父が単身赴任だったこともあり、女系家族で育ってるのだが、そこでもっと女性の感性だったり、女性への思いやりを学ぶべきだったと後悔…。考えさせられる映画でした。