20センチュリー・ウーマンのネタバレレビュー・内容・結末

20センチュリー・ウーマン2016年製作の映画)

20th Century Women

上映日:2017年06月03日

製作国:

上映時間:119分

3.8

あらすじ

「20センチュリー・ウーマン」に投稿されたネタバレ・内容・結末

1979年の南カリフォルニアを舞台とした作品。

激しさはなく、淡々と綴る物語かもしれない。
しかしこの時代に溶け込めるかのような音楽や雰囲気、この部分をどう解釈するかによって面白さが決まる。

個人的にはテーマがちょっと合わなかった。
思春期真っ只中の息子、その趣味や思考を理解しようなんてことがどんなに大変なものなのか。
自分が同じ年頃の頃は無味乾燥なものだったな、と激しく後悔。
両親に話を聞いたことがあるけど、全く手のかからない子供だったそうな⤵
群像劇って難しい。それぞれに葛藤があって1回観ただけじゃ掴みきれない。なので、ざっくりまとめると折に触れて観たい映画。で、観る度にきっと違う味わいのある傑作。とても良い映画。

とりあえず、今回観て考えたことは“他人を理解することの難しさ”
シングルマザーの母親(55歳)は思春期を向かえた息子(15歳)が少しずつ分からなくなり、息子の良き理解者に協力を要請する(この時点では直接的に息子を理解することは放棄している)。
中盤、息子の行動が過激になるにつれ、母親自身も息子の考え(趣味嗜好)を理解しようと努力する。時に、過激さゆえ修正しようとする(けど、最終的には本人を尊重する。良い母親。)
ラスト、ある意味で思春期特有の葛藤(過保護への反発)を乗り越えた息子の発言に心を開く母。安モーテルでラジオから流れるルイ・アームストロングの演奏で踊る親子と愉快な仲間たち。母親が死去した際、葬式でルイアームストロングをかけたという伏線(中盤のナレーション)を加味すると、この瞬間こそ親子が理解しあえたと感じられた欠けがえのない瞬間だったということが強調される。最高。

私が好きな映画の台詞で“人生が価値を得るのは他者と真の関係を築けた時”というのがある。
他者を完璧に理解することは出来ないが、真の関係を感じる瞬間は存在する。本作もそれに通じるものを感じた。

あとは、車で移動するシーンの演出とか1979年のファッションも格好いい!“menstruation”連呼するシーンも最高!
言いにくいことを言ってくれる映画だった気がする。
「愛し合うべきだ と思っていたのかも」
「感じない」
「あなたのことよ。男に対して冷めてる」
「私みたいになって欲しくなかった」
淡々と(に見える)語り合える間柄、羨ましい。
否定もするけど主張もできる。
これまで煙草が嫌いだったのに格好良く見えてしまった。
性教育の仕方ってむずかしいな。
子供の年齢に合わせて、って思っても周りからの過激な内容は防ぎきれないし。
みんな悪気はないし、むしろ伝えるべきだと思ってるし。
自分にとっての適切と、周りから見た適切とのギャップ。
そもそも自分に必要なものが何かわからないわたしは、一度自分を深掘りする必要があるのだけども。
最近外に外に求めすぎて、落とし込めていないことがいっぱいあるなと思った。
ゆったりした音楽と、ぽつぽつ語れる家族・友人と、その時間と、ぜんぶいいなぁ〜と思った。

というわけでいまからぐだぐだすることにした。笑
 2歳年上幼馴染のエル・ファニングに生殺しにされる黒髪巻き毛の美少年になりたいし、開始7分の太ももがピーク。途中飽きちゃったの……へへ。まあ人生ってそういうものでしょ感。
20th Century Woman。20世紀の女。母と子のひと時の、ほろ苦い、それでもかけがえのない関係を描く。思春期を経て青年へ向かう息子と、離れていく息子に寂しさを覚える母。親子であっても全てを打ち明けることができるわけもない。でも最後に残るのは剥き出しの「親子」。たとえ世界が終わっても、どんな人と出会い、影響されて、恋をして、家庭を持ち、死んでいくとしても、脈々と続くものがある。語り継ぎたい物語がある。語りつくせないこともある。でも生きていく。会えなくなっても過去を振り返ることは出来る。それが映画という形でも。だから映画って素晴らしい。
20世紀ってそっか。一世代前なんだね。
女性に視点を当てた映画かなって思ったら、20世紀内に生を全うした母親の話だった。

エル・ファニングの破滅的な役が今回はマッチしてた。最近良くそういう役柄で見かけるんだけど、これが一番自然な気がした。
彼女、たしかに天使のような可愛らしさなんだけど、表情をいろいろ見せてくれていいよね。
それ以上に、アビー役のグレタ・カーヴィグがとっても素敵だった。
主人公は思春期の息子と2人の下宿人とともに暮らすシングルマザー。彼女は、息子が事故で死にかけたことを機に、改めて息子との接し方を塾考するが、未婚のまま誰にも頼らず仕事ひとすじに生きてきたこともあり、思春期の息子の考えていることが分からない。彼女は、下宿人の女性と息子の幼馴染の少女に、息子が男になるための手助けをしてやって欲しいと頼むのだが…という話。

1970年代のアメリカを舞台にした一風変わったコメディ。おそらく当時としても相当に個性的であったメンバーに振り回される息子の姿と、息子の視点から各メンバーの素性を紹介するパートで構成される。
かなりぶっ飛んだ恋愛観を持つ女性たちに引っ張られ、息子が次第に女性に興味を持っていく過程が生き生きと描かれている。何気無い会話が面白く、飽きない作品だった。終盤に母と子のすれ違っていた気持ちが解きほぐされて、2人きりで過ごす時間帯が観ていて心地よく、車に並走してスケボーを走らせるシーンはとても爽快だった。その後の5人の生涯をナレーションベースで語る演出も良かった。

昨日はダコタ ファニング出演の作品観て、今日はエル ファニング出演の作品を観るという。僕は圧倒的に妹の方の作品を多く観ているようだ。
いくつになってもうまくいくことばかりじゃないけど、みんな一生懸命に生きてるところが人間的でよかった。

健康的なたばこを吸うところ、女性のオーガズムで議論して喧嘩して叱られるところ、軟弱タイプの音楽で踊るところがすき。
幼馴染みと引っつくわけでもないし、お母さんとその後生涯分かり合えるというわけでもないし、あの家の住人はみんな疎遠になってしまうっていう決してハッピーエンドではないけれども、これが等身大の人生なんだなと思った。それが生きていく中での刹那さというか、呆気なさというか。
でもその一瞬を切り取って思い出すことができれば、私がこの映画で見たようにその時その時は今の自分を形成してくれてるってことが痛いほどに分かる。

I thought we’re fine though. Just me and you.
ジェレミーのあの言葉にどれだけお母さんが救われたことか。長い上映時間の中であのセリフが一番印象的で感情を揺さぶられた。
2018113
オチがすっきりしないって言われてるけど私はこれで良かったと思うなあ。友達のままでいたい人のこと思い出す。
物語が進むにつれ登場人物の背景にちゃんとフォーカスしてくれるのでより色んな立場になって考えることのできる作品。
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