Aya

ゲット・ア・ジョブ 僕たちの就職戦線のAyaのレビュー・感想・評価

3.2
世界中マジ就職難かよ・・・しかもいい職に就こうと思って大学に行った若者がその学費1000万近い借金を背負って世に出る。が雇ってくれるところが全然ない、あったとしてもクソ。ってなんか日本とかなり近いな。

マイルズ・テラー&アナケン+「WHY HIM?」にも出てたブライアン・クランストンの2016年作品。
2012年に完成していたのに公開が4年も遅れるって、普通にお蔵入りにしようとしてたのが、マイルズ&アナケン人気にあやかって公開されたのかも。まあ内容はそんなに深くないけど、お蔵入りにするほど悪い映画かなー?ライオンゲート?と思います。

私はAmazonで見たのですが、結局ソフトも出てなくて配信スルーなわけ?

マイルズ・テラーといえば、今年東宝で「ビ二ー/信じる男」は劇場公開があったり、逆にジョナ・ヒルとの「War Dogs」もスルーされるの早かった。その住み分け、なんなんでしょうね?

今回はPRADAの広告塔にデイン・デハーン(プライベートは絶好調だがキャリアもお顔も作りも下降気味)とベイビーことアンセル・エルゴード(ひたすら若い)と男性モデル3人発表されましたね!全く共通点も仲良くなれそうな雰囲気もない3人組なのですが誰だよ選んだのw

は置いといて、あらすじとしてはこんな感じ。
マイルズ・テラーはインターンシップも含めてLAウィークリーへの就職が決まり、彼女のアナ・ケンもがジョンソン&ジョンソンへ。マイルズが尊敬する堅実な父にも祝われ、若者の門出としては絶頂!!

しかし、なんと初出社の日にリストラに合いいきなり無職に・・・。大学時代はyoutubeのチャンネルを作ったり映像関係のことをしてていたので、それを仕事にしたいのが正直なところ。

しかし一戸建てを借りてのルームメイト4人組のうち1人(クリス)は好きな女の子に近づくため、GPSの進化版a.k.aストーカーアプリの研究に夢中。もう一人の黒人はウォール街へ就職が決まっているものの、実際出勤して見ると事務員という名の雑用扱い。
もっと最悪ないつもラリってるノッポはなんと小学校の理科教師・・・。それぞれ自分の思惑とは違いながらも働かないと家賃も奨学金も払えない。必死に食らいつく者、自身の考えでみんなを動かしてゆく者。マジですごいものを作りやがった者、そして自身の可能性にかけ新しい扉を開く者。

この登場人物たちはいわゆる「ゆとり世代」って感じでわりと甘えた奴ら。
(てかゆとりって日本だけの話じゃなかったんだ!)
ちょっとアメリカだからの服装ラフ感とか相手との距離感とかわかんないんですけど、このマイルズが折角映像制作の仕事くれた!ろお堅い会社に入ったのに自身はクリエイターだから、ってラフなファッション貫いて怒られたり、目上の人でもお許しもらってないのに気安く呼んだり・・・これは世代、なのかアメリカだからなのか・・・まあ途中怒られてたので、やっぱ前者だと思うんですけど。

そして大切なお父さんとの絆。
家庭を守り、堅実に30年勤めた会社を突然クビになり、妻にもいえないが同じく失業した息子に打ち明ける。

お父さんの再就職の方が大変だよね!下手に経験があるせいで煙たがられたり、最近のシステムについていけないところもある。
彼はある親切なウエイトレスのいるコーヒーショップ(コンセントあり、wi-fiありのココを基地に就活を始めるが100通送った履歴書から面接にこぎつけたのは4回。もちろんどれも結果は出ず、
自身の能力を最大限生かせるはずだ!と標的に定めた頑張りはみんな応援したくなると思う。

よく考えたら2012年にここまではっきりワーキングプアの映画を作っていたのに公開してなかったら惜しい!し本当良かったと思います。
ま全体的に地味なんだけど親子愛、アイルズのお得意映像アタックが良かった。
Aya

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