邦題のハーモニーがずっと気になっておりました。何のハーモニーだ?ついに歌うゾンビが出てきてハモるのか?けどそれって怖いの?みたいな。
ジャケット見る限りまったく想像がつかなかったハーモニーの由来は、開始1分くらいで明らかになりました。町の名前でしたね、ハーモニーは。
そしてハーモニーは住人同士の不協和音に満ちた町でした。住人といっても3人だけしかいないのに。なんせゾンビの発生によって人類は絶滅寸前まで追い詰められてる世界なので。
しかしこの3人のやりとりに惹き付けられて観ちゃう映画でした。
ひとりは少女。生まれた時から人類は滅亡寸前。
あとは少女のパパ。喩え的なやつじゃなくてホントのパパです。平常時に力を発揮するタイプ。管理が得意。
そして非常時に力を発揮するタイプのひげもじゃ。バイタリティあるけど詰めは甘い。彼はパパと少女の隣人だけどいわくありげ。
タイプ論的にはひげもじゃが方針決めておもむくままに突っ走って、実務的なフォローをパパが担当するとうまく回っていきそうだけど、パパはひげもじゃへの遺恨があるからよけいな意見を主張する。ひげもじゃも単独だと詰めが甘いからなんか隙を作りまくる。こんな大人たちと暮らす少女の運命はどうなるっ??という映画でした。
好きかきらいかというと、好きですこれ。
「処刑山」観たときも思ったけど、雪原にゾンビは映えますね。これってゾンビは白に映えるってことですよね。
ゾンビが人の深層心理に訴えかけてるものってなんだろうって思いました。