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レディ・バードのGINのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
3.9
グレタ・ガーウィグ監督作品。

閉塞感漂う片田舎の町で自らを“レディ・バード”と呼ぶ少女が、友人や彼氏、家族、自分の将来について悩み揺れ動く様子を、ユーモアたっぷりに描いた青春映画。

アメリカの事情なんて知らないけど、アメリカだろうと、日本だろうと、文化なんて関係なく、誰でも、見栄をはったり、早く大人になりたい、田舎者と思われたくない、なんて色々考えて、精一杯生きて学んでいくものなんですね。
女性じゃないから全て共感できるって訳ではないけれど、そういうものだなと感じながら見ることができました。
主人公、自称レディ・バードの目線で描いてるから、凄く痛いものをみせられている感じがするけど…。
まあ、あとで笑い話にできれば上々。

それにそんな彼女に寄り添う母親の存在も凄く大事に描かれていて、家族を支える姿はどの国でも同じだなと。

物語のテンポがよく、淡々と普通の日常のように展開されているところも好感です。
上質で爽やかな作風に、たぶんアメリカの女子高生あるあるが描かれていて、きっと本国アメリカではクスッと笑えるところが沢山あったのでしょう。
なかなかの良作でした。
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