「お母さんのことがうっとおしくて嫌いだけど、でもやっぱり大好き」っていう、高校生の自分と同じ心情が読み取れて、共感したし懐かしくもあり、そして「もっといい子でいれたらなぁ」なんて少しほろ苦くも感じる、シンプルだけど繊細な作品でした。
自分のことを「Lady Bird」と呼ぶ主人公は意志が強いけど頑固で、はたから見るとお母さんそっくりなところが微笑ましい。
そして、ニューヨークに憧れを持つところも、自分が全く同じ気持ちで上京してきたから、気持ちすごくわかるし、なんだか高校生の時の自分を何度も思い起こさせられた。
終盤、空港のシーンから映画が終わるまでのシーンは本当に忘れがたい、今まで見た数多くの映画の中でもトップ3には入るほど好き。
故郷のサクラメントの風景、街並みの映し方も美しかったし、この作品を撮った監督さんは、これが初監督作品っていうのにも驚いた。