ノラネコの呑んで観るシネマ

レディ・バードのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
4.7
愛すべき佳作。
シアーシャ・ローナン演じる女子高生・自称"レディ・バード"のこじらせ気味の青春。
これはグレタ・ガーウィグ監督の、女優・脚本家としての代表作「フランシス・ハ」の前日譚の様な作品だ。
サクラメント出身NY在住、ちょうどあのキャラクターの10年前の話と考えるとしっくりくる。
「フランシス・ハ」にもサクラメントへ里帰りするシークエンスがあったが、本名すら封印するレディ・バードにとって、故郷は確執を抱えた母親そのもの。
決して大爆笑する様な作品ではないのに、絶妙な台詞回しによるクスクスが止まらない。
テリングのセンスが抜群に良いのだ。
お母さんは内心娘のこと大好きで、卒業後も近くにいて欲しいと思ってるけど、そんな親心も思春期にはしばし疎ましく思える。
非常にシンプルな物語で、上映時間も1時間半と短めだが、二つの恋と二人の親友との関係も上手く絡む。
心にジワリと余韻が広がる、リリカルな青春映画。
ブログ記事:
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