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レディ・バードのayellowbirdのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
3.7
女優のグレタ・ガーウィグが、出身地カリフォルニア州サクラメントを舞台に、自伝的要素を盛り込んで描いた青春小説を、ガーウィグが自らメガホンを取って映画化。主人公クリスティンを若手実力派のシアーシャ・ローナン、母親マリオン役を、ベテランのローリー・メトカーフが演じた。第90回アカデミー賞で作品賞ほか6部門にノミネート。
カリフォルニア州サクラメント。閉塞感が漂う片田舎の町でカトリック系の女子高に通い、自らを“レディ・バード”と呼ぶ17歳のクリスティンは、高校生活最後の年を、友人やボーイフレンド、家族、自分の将来について思い悩み、揺れ動いていた…。
青春時代の輝きとほろ苦さが郷愁を誘う作品。厳格で口煩い母親と口論が絶えないクリスティン。自らを“レディ・バード”と呼ぶのも、親からもらった名前を名乗りたくないから。そんなクリスティンも、家族のために身を粉にして働く母親が、決して嫌いなわけではなく、もっと自分のことを分かって欲しいと思うがゆえの行動が、悉く母親との衝突の原因になってしまう。
故郷は遠きにありて思うもの。誰しも、大人になって漸く親の有難みが分かり、生まれ育った故郷を懐かしむようになる。
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