Jin

レディ・バードのJinのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
3.7
”同じだと思わない?「愛情」と「注意を払う」は”



18歳になるクリスティン(自称「レディバード」)の青春物語。
家族の事情や階級、親との関係、恋愛、親友との友情、大学進学…あらゆる変化に揉まれながら成長する少女の話。

グレタ・ガーウィグは変わった女子を演じたり描いたりするのが得意なんだなぁ。
女性監督の描く女の子はリアルだった。
18歳っていう最も多感な時期にもがく女子の感じ、「スウィート17モンスター」が近いかな。
このイタイタしさは見てて痛快。

全然共感はできないけど、地方から出てくる女子って少なからずこういう感じなのかなって思った。

母親との関わり方を詳細に描いてて面白かった。親の心子知らず的な。
でも最後はちょっとありきたりだったかな。
ドランの「マイマザー」くらい「わかりあえません」って方が面白かった。
ただ母親とのガミガミした口喧嘩はリアルで面白かったし、洋服のセンスへの圧倒的信頼とかも「結局は親子」って感じがして温かかった。

自分の名前に行き着くって「イントゥザワイルド」も同じだな。

要所のコメディ要素やファッション、美術、音楽もオシャレで良かったし、何よりテンポが異常に早くてめまぐるしかった。
最初はちょっと早すぎかなと思ったけど、慣れた。
Jin

Jin