鑑賞中から心がごちゃごちゃになって、感動と苦しさで泣いて目眩がした。大人になる途中の少女の成長物語とも捉えられるし、一番の理解者であり分かり合えない半身のような母親との物語。母親との関係に少しでも辛いところがある人には心の奥の方に刺さると思う。
自信過剰で何でも出来る気がしているレディバードが恋をしたり失恋したり、友達と仲違いしたり。きっと誰もが通ったであろう毎日。大人になった今は大事件ではないけれど、あの日あの時はそれが全てだった。
母親はお守りのようで呪いでもある。大好きで大嫌い。忘れようとしている苦い思い出を掻き乱されるような少女のお話。私はレディバードになりたくて、でももうなれないことが痛いくらいにわかってる。