ラブコメディというよりは親子ものって感じなんですね。
意外と間口の広い良作の印象です。
母の運転する車の助手席から飛び降りたり
シスターに過剰に反抗しちゃったり
“イケてる”友だちを作ってみたり
クスクスきちゃうあるあるなシーンもたくさんあるんだけど、本質はかなり優しさに溢れています。
親の心子知らず という言葉があるように、
なかなか気づかないものなんですよね。
存在が近すぎてピントが合わない優しさに
大人になって気づく感じ。
暴発してしまってる彼女の自我が
両親から与えられた“あるもの”に収斂していく終盤のワンシーン。
あれがこの映画の全てだと受け止めました。
昨年の、勝手にふるえてる松岡茉優が印象的な邦画と同様に
「こじらせ女子」というジャンルがあったとしても、そこにとどまらない良作でした。